がんや大きな病気とストレスの関係は大きいといわれます。
同時に「いい人」「善人」であると、がんになりやすいとも言われます。
どういうことでしょう?
また、がんでない人はいい人でないの?・・・という話になりますが、そう短絡的なことでも
ありません。
長い間、社会生活を送っていると、さまざまなストレスに対してうまく適応するため、
またこうあるべきといった自分が作り出した価値観などから、自分の理想のイメージ像を
創ってしまいます。
争いごとを避けるため・物事を穏便に進ませるために、自分の意見や感情はとりあえず横に
置いといて、他人を優先してしまうのです。
そうすると、自分の心の痛みや怒り・敵意を表すことができません。
痛みを感じても、なんともない!と思いこんでいるうちに、だんだんと痛みに対する感覚が
にぶくなります。
痛みに対して強くなるのなら、それはいいのですが、その場をおさめるために傷がなかった
ことにすれば、心の奥底に「おり」としてよどんでいきます。
表面、穏やかにすごし、協調しているようにすごしていると、他人からは、「善人」とか
「温和な人」というイメージでみられるようになります。
今度は、そのイメージを壊してしまうような態度をとることが、ますます出来なくなります。
他人とは調和して人間関係がスムーズにいくかもしれませんが、自分の本心に蓋をしてしまって
いるので、自分との調和がとりにくくなってしまいます。
本心にふれないように生活していくので、自分自身に対しての信頼度が減り、自分が大事にされていない感じがまとわりつきます。
自分の本心を解放していないので、窮屈であり、心底のこころからのよろこびを感じにくくなります。
実際、体内の腫瘍の成長が早い人の特徴として
・他人に自分をよく見せようとする(ネガティブな部分を隠そうとする)
・よく見せようとする自分を弁護する(こういった態度の方が常識的だ)
・不安にかられやすい
・愛情を求めていながら、表現できない、または素直に受け入れられない
・自分の生の感情を表現できない
といった傾向が見られるそうです。
生き方を急に変えるのは大変なことですが、病気になったからには、感情のあり方やその表現方法を見つめなおす作業が必要になってきます。
何も感じていないようなふりや、また、自分の感情を押さえ込むことで周りがスムーズにまわるという考え方をしていませんか?
その奥にある本当の気持ちはどういったものですか?
なにも、その都度それを表現しなくても大丈夫です。
自分自身がその感情をしっかりと感じて、それを認める。
そのプロセスこそがとても重要なのです。
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